うちの旦那はラジオ派だ。
起床するとすぐにラジオをつける。
大抵、仕事中もラジオを流していることが多い。
ポッドキャストではなくラジオというところが
何気に昭和っぽくて私は好きだ。
今日は、仕事中キッチンに入ってくるなり
引き出しをガサゴソ探りながら、
「黒いプラスティックの調理器具は…」と
ぶつぶつ言い始めた。
何でも、毒性があり危険なのだとか。
そんな情報をラジオで小耳に挟んだらしく、
今日をもってすべて一掃するという。
今、うちで使っているのは
クリスマスかなんかにセットでもらったものなので、
全部揃いの黒いプラスティック製だ。
この行動の速さ。
いいのか悪いのか…
まず情報の鵜呑みについては置いといて、
代替品をそろえる前に
全部処分してしまって大丈夫か?
「あなたが日常的に使っているオタマもフライ返しも
代わりはないぞ」と言い終わる前に、
旦那は豪快に店のゴミ箱へすべて放りこんでいた。
「I’ll figure that out・・・」
まあ、料理長は旦那なので
本人がいいと言うなら、私はこれ以上口を挟まないが。
本当に毒性があるかないかの真意は分からない。
人間が作り出した人工物は何だって自然じゃないのだから、
何かしらの問題があっても驚きはしない。
ただそれを人体に支障のないレベルにして販売され、
人々はそれを信じて利用しているのだと私は認識している。
(それはそれで怖いことだが…)
便利さと危険は常に隣り合わせということかもしれない。
意外にも、旦那は結構そういうところに神経質で、
少々やりにくいところがある。
– 電子レンジ
料理の際の時短や解凍で使うのを嫌がる。
温める場合も、レンジより鍋に移し替えてコンロを使いたがる。
– タッパウェア
レンジ可の物でもレンジには使わない。
– アルミホイル
食材を直に包まない。
どれも、愛しのラジオからのお告げによる。
これが結構迷惑で…
夕飯の食材を解凍し忘れると、
不機嫌になり八つ当たりされる。
(何でもいいから解凍しておいてくれればいいのに!と)
タッパウェアをレンジに使わないので、
温め直すだけで違う器に入れ替えられ
洗い物がどんどん増える。
鍋のような大物に移し替えられると、それこそ大迷惑。
買ってきた食材を冷凍するのに
うっかりアルミホイルで包めない。
私からしたら、何でも大雑把で豪快なタイプに見えるのだが
多勢が気にしない微妙なところに引っかかるこの不思議さ…
明日もラジオを聞くだろう。
次は一体何の情報を仕入れてくるのだろうか?
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