でんぐり返し

エイジング

昔から、決して柔軟性がある方ではなかったが、
なぜか体育の授業で行う
鉄棒やマット運動などの器械運動は得意だった。
ただ、勢いだけで出来るものに限る。
柔軟性の欠如?により、特に背中側には反れないので
ブリッジなんかは、虹のようなきれいな半円にはならない。
(子供の頃はまだマシだったと思うが、
大人になってからは、平らなテーブルどまりだ)
その状態から、滑らかに起きあがったり、
直立している状態から後ろに徐々に反っていき
手をついてブリッジの態勢になったりすることは
私にとっては、もはやアクロバットすぎて問題外だ。
(バク天に憧れたが、この時点で絶望的)

得意だったのはでんぐり返し。
ふつうの前転から、開脚前転、開脚後転、
倒立前転、台上前転 (跳び箱の上で前転)… 何でもできた。

このでんぐり返し、
実は身体にスゴイ衝撃があることを知ったのは数年前のこと。
リビングにヨガマットを敷きストレッチかなんかをしていた時だ。
ふとでんぐり返しをしたい衝動にかられた。
前転なんて簡単、簡単…
ところが、回転してみてビックリ。
首から背中にかけてドスンと思いもよらない衝撃波が走った。
回転する自分の姿を鏡で見たわけではないが、
衝撃度の大きさからして、
体がきちんと丸まっていなかったのだろうと想像できる。

そんなバカな。
後ろには反れないが前には小さく丸まれると思っていた。
イメージしている自分の体の動きと、
実際の自分の動きが違うことに
かなりショックを受けたのを覚えている。

散歩コースの公園に、
ちょっとしたトレーニングができるスペースがある。
そこに手渡り (雲梯) があり、やってみたくなった。
これも子供のころ得意にしていて、
1本抜かしでよく渡ったものだ。
記憶の中の自分は流れるように渡っていく。簡単、簡単…
ところが、まず両腕でぶら下がったとたん、
腕が肩からもげそうになった。
身体を振って1本抜かしで進むなどもってのほか、
次の1本にすら進めない… 絶句。

鉄棒で逆上がりができるか挑戦する勇気は一気に消え失せた。
これ以上自信を失いたくない。
もし登り棒があったら登れるだろうか?
いや、無理に違いない。

あのでんぐり返しの衝撃から数年。
今日、キックボクシングジムで再挑戦してみた。
家のリビングに敷いたヨガマットよりも
ジムのマットはクッション性があり緩衝作用を期待できる。
ダンゴムシのように丸まることを頭でイメージしながら
いざ回転。
前回よりはマシだったが、まだまだ衝撃が残る。
しかも2回トライしたところで目が回りストップ。
”年を取るとはこういうことか” と思い知らされた。
87歳まで舞台ででんぐり返しを続けていたという森光子さん。
まじで凄すぎる!!

でんぐり返し、手渡り、逆上がり。
スムーズに出来るようになるよう
密かな闘志を燃やしている。(小学生か?)

Comments コメント

タイトルとURLをコピーしました