値引き

日々の暮らし

人間は値引きに弱い。
やはり同じものを購入するなら
安い方がいいに決まっている。
私は英語の勉強に
長年使っているウェブサイトがある。
海外にいる身にとって、
すべてオンラインなのが使いやすく、
カナダに来た頃からのお付き合いなので、
もうずいぶん長い。
基本文法をブラッシュアップすること、
そして英語でのライティングを学ぶこと。
当初はそれが最大の目的だった。

初期の頃は文法書とライティングの添削を中心に
数か月に3000円程度の出費だった。
収入がゼロの状態での出費は
数千円でも勇気がいる。
そして数年後には、
いくつかの大型講座も受講したが
何とか手の届く価格帯だった。
しかし年月とともに
魅力的な講座がどんどん開発され、
最近では、かなり高額な商品が増えている。

私は新規ではほとんど商品の購入をしていないが、
今でもこのウェブサイトにはお世話になっている。
過去に自分が購入したものは
もちろんずっと使えるので、
毎日少しでも英語に触れるにはちょうどいい。
復習することも山ほどある。

そこで目にする”値引き”に結構驚くことがある。
人生って本当にタイミングだなと思う瞬間でもある。
あんなに高額だった商品が…
期間限定ながら大幅な値引きがされていたりする。
これ、定価で購入した人は悔しいだろうな…と
時々何とも言えない気持ちになる。
あるいは、私がかつて
なけなしの金で購入した書籍類が
無料で配られていることも…

所詮、これも商売なのだから仕方ない。
自分が欲しいと思った時が買い時なのであって、
値引きのタイミングではないのだから。
分かっちゃいても、
自分の費やした金額より
低い数字を見た時のショックったらない。
自分がその底値で手にできた時は
この上なく嬉しくて飛び跳ねるが
陰で泣いている人がいることなど
これっぽちも頭をかすめないのは皮肉な話だ。

昨日、1つのアプリを解約しようとした。
毎月チャージされるサブスクなのだが、
ちょっと高いと感じ始めたからだ。
ところが、解約の指示に従い進んでいくと、
「本当にいいですか?」と再確認をされる。
そして「今なら50%offで
あなたに同じサービスを提供します」とささやかれる。
その上で、「それでも解約されますか?」と
念押しをしてくる。

上手い手だ。
サービス自体が嫌で解約するのではなく、
金額が高いというのが理由の場合、
これはかなり甘い誘いだ。
私はまんまとその誘惑にフラついた。
昨日から「解約」のボタンが押せずにいる。
次のチャージが課されるまで期限はあと2日…
果たして私は結論を出せるのだろうか?

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