苦しみに酔う

私はかなりお気楽な性格なんだと思う。
決して悩みがないわけじゃない。
悩み事はいくらでも押し寄せてくる。
ただ、それを深く悩もうとしないだけだ。
少し考えてスッキリ解決するならいいが
どんなに時間をかけても答えが出そうもないことを
悶々と考え続ける持久力が私にはない。

そんな時は、とにかく寝る。
私にとっては睡眠が何よりの回復剤だ。

そしてもう一つ。
いばらの道を自ら選ばない主義であることも大きいに違いない。
辛い…と思える道は本能で避けてきた。
だからこそ、平々凡々過ぎる人生だともいえるが、
自分の性格を考えれば、致し方ない。
競争に興味なし。
注目されたくない。
自己開示が苦手。
疲れることが嫌い。
てっぺんに立ちたいという欲求のかけらもない。

そりゃ、「たくさんお金があったらな?」と
毎日のように考えるが、
そのために身を粉にして働こうとは思わない。
というか、そもそも
身も心も消耗してしまうようなことが私にはできないのだ。
根っからの怠け者ってことか?💦

私の妹はストレスから身体を壊した。
外に出た彼女の姿を実際に目にしたわけではないので知らないが、
多分仕事ができるタイプなんだと思う。
そして正義感が妙に強い。
脳なしの上司、サボリたがりの同僚…
そんな環境に置かれると
「自分がやらなければ、誰がやる?」という正義感が
メラメラと燃え上がり、
最終的には自分のキャパを超えた仕事量を
抱えこむハメになる。
たとえ職場が変わっても、この役回りは変わらない。
「何でまたこうなってんの?」と自問自答することの繰り返し。
そして最後には壊れてしまった。

仕事ができるがゆえの…
とも言えるのだが、
私からすると、最悪の結末を避ける手立てはあったはずだと
思えてならない。

ずいぶん昔、「何でそんなに苦しい道に進むの?」と
本人に聞いたことがある。
別の選択肢がある状態で、
しかも、苦しむという結末が明らかに見えている状態で、
なんでわざわざ苦しい道を選ぶのか私には理解できなかった。
すると、「苦しんでもがきながらも、
そこで頑張ってる自分に酔ってる」という答えが返ってきた。

これだわ。
悩み多き人の共通点ってこれかもしれない。
もちろん全員が全員じゃない。
ただ最近、悩み多き友人の相談を頻繁に受け、
妹がポロっとこぼしたこの言葉を思い出した。
友人は、まさに同じタイプだと感じる。
回避点は今までに何度もあった。
しかしその度にいばらの道を選択してきた結果
今の苦境を作ってしまっている。
毎日のように精神のアップダウンを繰り返しながら、
「自分、頑張ってるよね」と呟く姿に、
妹の言葉が重なる。

「苦しみもがきながら、頑張ってる自分に酔ってる」

ほろ酔いで気分が高揚して終わるならそれでもいい。
絶対に乗り超えられる器があるなら、ありなのかもしれない。
でも、酔ってる場合じゃないよ。
苦しむ必要ある?
それだけの価値が本当にある?
もっと早く気づこうよ・・・




























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