うちの旦那は、どういうわけか他人に厳しい。
とりわけ、歩道を我が物顔で走る自転車は許せないらしい。
最近は電動キックボードなるものも増えてきた。
以前の記事でも触れたことがあるが、
法律上、トロントでは自転車は歩道を走れない。
子ども (14歳未満)は許されているが、
それ以上の年齢になると「$60の罰金が科せられる」
ことになっている。
しかし守っていない人が現実には存在する。
自転車で車道を走るのが怖い私としてみれば、
歩道を走れたら、それはありがたい。
ただ、歩道を歩いている歩行者目線で考えると、
やはり自転車は走っていない方がいい。
自転車のみならず、スケートボードや
最近では電動のキックボードをすっ飛ばしていく輩もおり、
私も危険を感じることがある。
旦那は、そういう人が向かってくるのが見えると、
あからさまに行く手を遮ろうとする。
そして言う。
「ここは歩道だ。バイクレーンがあるだろ!!」と。
大抵は無視して通り過ぎていくが、
旦那と似たタイプの人間は、Fワードで怒鳴り返してくる。
私はそれが怖い。
なんせ最近は物騒なご時世だ。
正義感があるのはすばらしいことかもしれないが、
下手に正義を振りかざして刺されでもしたら元も子もない。
その他にも、街灯のポールに無造作に貼られる広告にも目を光らせる。
なんかのお店の宣伝シール、
「ヤードセールやってます」「家庭教師します」などのビラ、
失踪猫を探す手書きのポスター etc. etc….
これらの貼る場所を間違えた張り紙は彼の手で容赦なく剥がされる…
トロントには、商業施設が集まる地域には
地域ごとに区切られた組合のような組織が存在する。
(BIA: Business Improvement Area)
そして住宅街には別途、町内会のような組織もある。
旦那はこのBIAの役員をしており、
数ある役割のなかでも「街並みの美化」分野で
使命感に燃えている。
私が危惧するのは、
彼が組織の人間だということを、
どれだけの人が知っているのかという点だ。
ただの「人の張り紙を勝手にはがす迷惑なオヤジ」と
思われているのではないかといつもヒヤヒヤしている。
一人で歩道の枯葉を掃除したり、
各街灯に付けている季節ごとのバナーを交換したり、
花壇の落書きを消したりと、
確かに他にも「街並みの美化」に気を配っているのは事実なのだが…
だから私は常々言っている。
張り紙を剥がしたり、歩道を走る自転車に通せんぼしたりする時は、
[BIA]と書かれた黄色いベストかなんかを着てやってくれと。
(ないなら自前で作ってもいい)
タダの迷惑オヤジではなく、“あなたが何者なのか?”
誰にでも分かるように…
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